バローホールディングス(HD)傘下の中部薬品は、12月8日、介護領域への初進出として、居宅介護支援事業「バロー介護支援センター茜部南」をVドラッグ茜部南店(岐阜県岐阜市)の店内に開所した。
併設するドラッグストア内に介護ベッドを設置し、実際に介護を受ける人の体験ができる展示環境を整備。使用感を確かめることで、購入やレンタルに対する納得感を高め、家族の介護をより身近に感じられる場所とする方針だ。また、店内に福祉用具専門相談員を常駐させ、介護用品や住環境整備に関する専門的な相談に対応する。
同社では、今回の居宅介護支援事業を皮切りに、「通所介護(デイサービス)事業」、「福祉用具貸与・販売事業」、「訪問介護事業」など、在宅医療と介護を一体で支える多角的な事業展開を計画。福祉用具専門相談員やケアマネジャーの育成にも注力し、「将来的には地域の高齢者が、最期まで自宅で暮らせる支援体制の構築を目指す」としている。
介護事業に参入する大手ドラッグストアには、ウエルシアHDやスギHD、クリエイトSDHD、ココカラファインなどがある。近年、調剤事業を強化してきた中部薬品だが、介護の分野でも先行企業に倣う取り組みを始めたようだ。

















