経営環境好転で大手各社が攻めに転じる
2024年の百貨店売上高(日本百貨店協会調べ)は5兆7722億円(前年比6.8%増)と、2020年を底に4年連続で前年を上回った。また、2019年比では3.6%増と、コロナ前の売り上げを初めて超えた。地域別では、十大都市圏が9.1%増、地方部が0.5%減となり、地域格差が鮮明になっている。主要都市の状況を見るとインバウンド客が売り上げをけん引した大阪が14.2%増、福岡が13.8%増と伸び、東京は7.7%増だった。
24年の免税売上高は6487億円(85.9%増)となり、2年連続で過去最高を大きく更新。24年度大手4社の免税売上高は、三越伊勢丹ホールディングス(HD)1342億円(前年比53.9%増)、高島屋1160億円(68.8%増)、J.フロントリテイリング1304億円(80%増)、H2Oリテイリング1298億円(62%増)と、平均日商が3億円を超える驚異的な数字が並ぶ。