インバウンドと富裕層で都市百貨店の活況は継続

 大手百貨店が高い売り上げの伸び率を維持し、大都市部の旗艦店を中心に快進撃が続いている。大都市の旗艦店には国内富裕層やインバウンド顧客が集中し、売り上げが伸長する傾向は2024年度に入ってからも続いている。

 日本百貨店協会が発表した4月の全国百貨店売上高はコロナ前の19年比でも2.0%増となり、プラス基調が続いている。円安効果で拡大が続くインバウンドとラグジュアリーブランドを中心に高付加価値商材が牽引したほか、月後半の気温上昇に伴い、初夏向け商材が堅調に推移した。GW前半は各社が積極展開した催事などが寄与し、入店客数も2.4%増えた。円安効果と海外花見客の増加で、インバウンド売り上げが前年同月比184.3%増の599億円となり、これまで最高だった今年3月の495億円を100億円超上回った。インバウンド購買客数も初めて50万人を突破し、まさに破竹の勢いといえる。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから