現状の人手不足数はすでに150万人弱と推計
日本は20年以上にわたって賃金が伸び悩み、欧米主要国との賃金格差は広がり、アジアの中進国・地域(台湾、香港、シンガポール、韓国)などにも追い越される状況になりつつある。日本の平均給与は1997年から2020年の間で上昇率はわずか0.3%と23年間上がっていない。21年の平均給与は経済協力開発機構(OECD)加盟の35カ国中24位と下位に低迷している。
10年程前までは、優れた技術が習得でき、比較的高額の収入が得られる日本は外国人労働者にとってあこがれの地といってもいい過ぎではなかった。だが、今昔の感がある。先進国、中進国はどこでも人手不足は深刻で、人材の取り合いになっている。高度外国人材はもちろんのこと技能実習生、特定技能者も待遇面から日本に魅力を感じなくなっている。