NB揃えのメリットが徐々に薄れつつある
セブン&アイ・ホールディングス1兆4500億円(前年比2.6%増)、イオン8098億円(同比4.4%増)。この数字は両社のプライベートブランド(PB)の2019年度売上高だ。最近では大手メーカーからも一目置かれ、名実ともに認知されたブランドに育った。大手メーカーもこれらのPBの共同開発に積極的に参画しており、消費者のPBに対する好感度や支持率も年々向上している。
SPA型(製造小売り)業態のユニクロ、ニトリの商品は90%超が独自の開発商品であり、無印良品や100円ショップのダイソーも大半の商品が自社オリジナル商品で占められている。昨年大ヒットし、3200万個を売り上げたバスチー(チーズケーキの一種)はローソンが自社開発した商品だ。他社とは一味違った特長のある独自商品を多く持つ企業が総体的に売り上げを伸ばしているのが昨今の状況だ。