低価格を競う時代から品質が問われる時代に

 消費者物価の値上がりが続く中、PB(プライベートブランド)の存在感が高まっている。いつの時代も物価上昇時にはPBは脚光を浴びるが、そのうち沈静化するとNBの勢いが増すという現象が繰り返されてきた。しかし、今回ばかりは小売りサイドの力の入れ方が違っており、欧米先進国のようにPBシェア率が高くなる可能性が感じられる動きとなっている。

 様々な商品やサービスの値上がりが続く中、生活者の消費行動に大きな変化が見られる。2022年12月、民間リサーチ機関の調査によると半数以上が「節約志向が強まった」と回答。エネルギーや生活必需品の値上げに伴い、少しでも安い商品を購入したいという様子がうかがえる。

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