大丸松坂屋百貨店が運営する洋服サブスク「アナザーアドレス」は6月18日より、法人向けの新サービス「AnotherADdress.biz」の提供を開始した。

 本サービスは、業種・業態を問わず、装いの課題を解決するべく「ブランディング」「スマートコスト」「オケージョン」 「エンゲージメント」の4領域に分けて洋服のシェアサービスを展開するもの。従来の性別や年齢ではなく、生活様式や嗜好ごとにセグメントすることで新規顧客のニーズを掘り起こす。例えば、ブランディング領域では、人前に立つ機会の多いアナウンサーや広報担当者たちに向けて、TPOに応じた衣装を提供し、企業の印象価値を高めるためのサポートを行う。

 契約プランは利用シーンや運用ニーズに応じて「従量課金制」と「定額課金制」の二つを用意。従量課金制プランでは一つの法人アカウントに対して課金され、レンタル着数に応じて支払い金額が変動するプランで、スポット利用や利用頻度が不定期な企業向けとなっている。一方、定額課金制プランは、利用人数や用途、希望の運用スタイルをヒアリングのうえ、月間のレンタル着数を設定し、一定額で利用できるもの。ユーザー数に制限はなく、複数名で安定的な利用を想定する企業に適している。

 商品のラインアップは、衣類以外に現代アートやバッグ、アクセサリーなど​10万点以上に及ぶ。

 同社は、法人事業を成長エンジンと位置づけており、 2026年2月期においては、全体売り上げに対して約10%の構成比を目指している。法人ニーズの高まりやオケージョン対応の拡大に伴い、サービスのさらなる拡充を進める方針だ。