伊勢丹新宿本店の年間売り上げが3000億円を突破したもようだ。三越伊勢丹ホールディングス(HD)が4月3日発表した2023年3月期の同店の累計売上高は、22年3月期の2536億円を33.2%上回ったことから、約3378億円となったと見られる。

 同店の売り上げは22年4月以降、12カ月連続で18年度を上回る実績で推移。期初計画の2844億円も上回り、1992年3月期に記録した過去最高を更新する見込みだ。

 同社の3月の売上高(速報値)は、同店と三越日本橋本店を中心に高付加価値商品の売り上げが牽引、前年比は三越伊勢丹累計で122.9%、国内百貨店計で116.5%だった。両本店では時計、宝飾、ハンドバッグ、財布に加え、セレモニーなどの需要でブラウスや婦人靴などへの関心が高かったほか、独自性のある催事・イベントでの売り上げも実績を押し上げた。