サラヤは11月14日、コンシューマー事業本部の2025年方針説明会と新商品発表会を開催した。
サラヤの事業領域である衛生・環境・健康の三つの柱で、25年も新商品、リニューアル品を発売していく。中でも注目点は熱中症予防市場への参入と30周年を迎えるラカントのコミュニケーション強化だ。
熱中症については、24年の搬送患者数が9万7000人を超えるなど拡大傾向にあることから、「予防という観点では商品での課題解決ができていない」(山田哲取締役コンシューマー事業本部長)として新商品を2品投入する。一つは「ノマナイトウォーター」。熱中症による搬送者は6割が高齢者で、かつ夜間の搬送が4割を占める。これは夜にトイレに立つことを敬遠することで起こる水分の摂取不足が原因だ。そこで体への水分吸収がゆっくりになるパラチノースを配合することで、水分を保持しながらトイレに起きにくい飲料を開発した。