高島屋は12月19日、子会社の東神開発が、べトナム・ハイフォン市最大のタウンシップ開発「ヴーイェンプロジェクト」の新街区に追加参画すると発表した。幹事企業の野村不動産を始め、他の日系パートナー企業とともに参画する。2025年2月に着工予定

 本都市開発は、ベトナムの最大手不動産ディベロッパーであるビンホームズ社が進めているプロジェクトだ。総面積約877ヘクタール、総戸数約8300戸のエリア最大の都市近接・複合タウンシップ開発で、ヴィラ(戸建て)、セミデタッチドヴィラ(2戸連棟住宅)、タウンハウス(連棟住宅)を組み合わせた住宅開発を計画。同エリア内には、大型ショッピングモールのほか、学校、アミューズメントパーク等、居住者の生活利便性を向上させる複数の施設整備も予定している

 東神開発は今年6月より住宅開発エリアの一部に事業参画しており、今回参画するのは、既参画街区に隣接する約1450戸の住宅開発で、これにより全住宅開発約8300戸のうち、約3000戸を同社ら日系企業が担う形となる

  新参画街区の敷地内には13カ所の公園人工池等の自然環境を備えているほか、中心地にはコンベンションセンターも開業する計画で、エリア内に位置する病院や学校、商業施設等にもアクセスの良い住環境を提供するという

 開発地であるハイフォン市は、ベトナム北東部の沿岸部に位置しており、ハノイ市、ホーチミン市に次ぐ 第3位の人口を有する200万人都市。国内トップレベルの経済成長および人口流入が続いており、中央政府直轄5都市の一つとなっている。