髙島屋は6月14日、金融商品仲介業を行う、ヴァスト・キュルチュールを子会社化したと発表した。

 大阪市に本社を置くヴァスト・キュルチュールは、富裕層を中心に個人が保有する資産運用の助言などを行う独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)だ

  今回の株式取得により、 IFA市場での事業を拡大するとともに、IFAに関する経営ノウハウ、人材をグループ内に取り入れることで金融事業の強化につなげていく考え。

 グループの顧客には、ヴァスト・キュルチュールのプライベートバンクサービスを提供する一方、ヴァスト・キュルチュールの顧客に対しては、百貨店の上質な商品やサービスを提供する

 髙島屋は金融事業を百貨店、商業開発に次ぐ成長の第3の柱として位置づけ、百貨店の品揃えの一つとして金融サービスを提供している2020年には、店頭でお客の資産形成や資産承継のサポートを行うファイナンシャルカウンター事業を開始、22年には、ネオバンク事業を通じて、顧客接点の拡大につなげてきた。本買収を機に、金融事業のさらなる成長を目指す構え。