三越伊勢丹ホールディングス(HD)は5月21日、タイ・バンコク中心部最大の複合開発プロジェクト「One Bangkok」に参画すると発表した。

 タイ最大手TCCグループ傘下の不動産会社「TCCアセッツ」と様々な国で不動産事業を担う「フレイザーズプロパティ」の子会社「ワンバンコクカンパニー」と共同で行う。

 One Bangkokは、東京ドーム約3.7個分の総面積約17万3000㎡、投資額約5000億円を超えるバンコク中心部最大のプロジェクトだ。主要幹線道路に位置し、バンコクの物流・交通網とも直結。オフィス、商業施設、住宅、五つ星のホテル、ライブ・エンターテイメント・アリー ナと8000㎡にわたる広場で構成される。

 中で三越伊勢丹HDは、オフィス事業と小売事業の複合開発に参画する。オフィス事業では、建設される「プレミアムグレードAオフィスタワー」のうちの1棟「Tower4」に出資。一方、小売事業では、ワンバンコクカンパニーと合弁で、商業施設の内の一つ「Parade」の地下1階に、食品・飲食に特化した「三越」のれんのストア出店を計画。日本の百貨店として期待される「日本食」や「おもてなし」を提供する。

  同社グループの海外戦略では、東南アジアを重点エリアとし、不動産事業での収益拡大を目指す新たな事業モデルを掲げている。その第1弾として昨年7月、フィリピン・マニラで野村不動産とフィリピン大手不動産フェデラルランド社と3社共同で、4棟の分譲タワー型コンドミニアム「The Seasons Residences」と商業施設「MITSUKOSHI BGC」をオープンした。

 第2弾目となる今回は、オフィスに関する不動産事業の知見を獲得するほか、アジアで影響力を持つ「TCCアセッツ」「フレイザーズプロパティ」との将来のASEAN地域での協業を視野に入れた関係性構築が狙い。

 三越伊勢丹HDは、不動産ビジネスにおける様々な知見獲得を目指し、百貨店を核とした新たな街づくりを目指している。