セブン&アイグループを離れたそごう・西武は、初めて西武池袋本店を全面改装する。「INCLUSION(インクルージョン)」をテーマに、「婦人」と「紳士」両方のカテゴリーを同一の店舗内に展開。「婦人フロアと紳士フロアが分かれていた伝統的な“デパートメント(区分された)”ストアから脱却し、池袋を訪れるさまざまなお客さまを、友人、カップル、家族が一緒にショッピングを楽しめる自由で開かれた、かつ統一した空間でお迎えする」(同社)方針を打ち出した。

 改装では、フランス語で家や建物を表す「MAISON(メゾン)」を建築デザインのコンセプトに、「クラス感」「洗練」「アート」の三つの要素で構成された空間作りを目指す。

 マーチャンダイジングは、近年、百貨店で好調な「ラグジュアリー」「コスメ」「デパ地下」を中心に強化。「ラグジュアリー」では、世界のトップ約60ブランドを集結し、メンズ&レディース複合ショップで展開。売場面積は、現状の約1.3倍に拡大する。「コスメ」は、パートナーとともに選べるユニセックスブランドを含む、国内外約60ブランドを展開し、こちらも売場面積を現状の約1.7倍に広げる予定。「デパ地下」は、西武池袋本店のパワーコンテンツを集積し、新ブランドを含む約180ショップの展開を計画している。さらに、外商の機能も強化する構え。

 新装オープンは、地下1、2階および地上3階のデパ地下とコスメの売り場が来年1月、その後、地上1、2、4~6階のフレグランス・宝飾・時計・ラグジュアリーのフロアが来春、7、8階のファッション・雑貨・催事場・アートサロンが来年夏から秋にかけての予定だ。

(トップ画面は改装後の正面玄関のイメージ)