買収先との協議を重視しM&Aを提案
最近日本市場に参入するアクティビスト投資家(物言う株主)が増加している。その数は72ファンド(2024年5月現在)となり、5年間で倍増している。多くの小売りや消費財メーカーの株式を取得し、積極的な株主提案で経営陣を揺さぶる香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントの動向は連日新聞紙上やネットニュースに取り上げられている。
こうしたファンドが株式を取得した際の目的として、大半が「ポートフォリオ投資と重要事項の提案」を挙げている。一般的な投資ファンドとしてはブラックストーン、カーライル、KKR、べインキャピタル、PAGなどが規模も大きく世界的に知名度も高い。これらの大手ファンドは敵対する買収(合意なき買収)に乗り出すことはそれほど多くはなく、買収対象先との協議などを重視し、M&Aを提案している。一般的な機関投資家や株主も企業経営者に対してアクティブに働きかけることはあまりなかった。
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