大手食品小売業の第1四半期(1Q、3~5月期)で異変が起きている。軒並み好業績だった前期から一転して、減益や営業赤字の企業が続出したのだ。

 中でも激震が走ったのはセブン&アイ・ホールディングス(HD)。連結営業利益が前期比27.6%減の大幅減益となった。理由は日米コンビニの販促施策の失敗だ。日米ともに「物価高騰で消費環境は厳しい」と見て、日本では販促セールを積極的に実施したものの販促後にお客が付いてこず、米国では物価高騰分を自社で吸収して売価に反映させない戦略をとったものの、こちらも期待していたほどの客数増とはならなかった。この結果を受け、2Qではすでに政策を修正しているものの、アナリストからは「結果を出して」と強い言葉が浴びせられた。同業大手はファミリーマートが増益、ローソンはほぼ横ばいで着地しており、1社苦戦の状況だ。

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