2年で33店舗を閉店し地方から撤退

 今期、イトーヨーカ堂は成長戦略に移行する。昨年3月に掲げた抜本的変革のうち、店舗閉鎖、自主アパレルからの撤退、販管費の適正化に努めたことで、目標とする2025年度EBITDA(営業利益+減価償却)550億円の3分の2の達成に目処をつけた。残る3分の1の達成に必要なのが営業力の強化だ。「今期は店舗に投資してトップラインを上げ、利益を出す」。イトーヨーカ堂の山本哲也社長はそう力を込める。

 前期は文字通り、痛みを伴う選択と集中の1年となった。今後の事業領域を食品(フード&ドラッグ)中心・首都圏中心と定め、ライフスタイル(衣料・住居)は、自社が在庫を抱える商売を肌着、靴、学童品など一部のカテゴリーを残して撤退。すでに今年の春夏ものは仕入れておらず、残った在庫を販売し、25年度には完全撤退を決めている。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから