10年後には20~30代となり、経済活動の主役へと躍り出る「Z世代」。これまでの世代と全く異なる価値観、消費の特徴を持っていると言われ、アプローチは容易ではない。本連載では、Z世代にホットなモノ・コトを取り上げ、展開する企業の戦略や、なぜZ世代に刺さっているのかを調査。見えづらいZ世代のニーズや生態を掘り起こすとともに、 若年層から巻き起こる“ニュートレンド”が、今後の生活や消費の“ニュースタンダード”になり得る可能性を探る。

行き先探し、旅行計画の「面倒」をまとめて解消

 アプリに現在地や特定のエリアを入力すると、おすすめのスポットが次々と写真付きで現れる。「気になる」と思ったらスマホの画面を右にスワイプ。「そうでもない」と思ったら左にスワイプ。そうして吟味しているうちに「これは!」というスポットに巡り合える――。

 RelyonTrip(リリオントリップ)が提供する「SASSY(サッシー)」はZ世代になじむ直感的かつスマホファーストなデザインの飲食・観光アプリだ。表示された飲食店や観光スポットを左右にスワイプしていくだけで自分の行きたい場所が自動でリスト化される。行きたい場所リストは友人などにシェアでき、グーグルマップとも連動しているのでルート検索も簡単に行える。近所のカフェ探しから遠出の旅行計画まで一元的にこなせるのが強みだ。

「私自身旅行が好きで、行きたい場所を探しては、それをグーグルマップのピン機能で刺し、複数のスポットをどうしたら効率的に回れるか、よく計画を立てていた。これが楽しいけどなかなか大変で。もっとこの過程が便利にできたらいいのにと常々思っていた」。リリオントリップ代表取締役CEOの西村彰仁氏はサッシー立ち上げのきっかけをこう語る。

西村彰仁 代表取締役CEO

「ここに行きたい」から「実際に行く」までをスムーズに実現したい――そんなスマホアプリの開発に向け、西村氏が着目したのがスマホネイティブのZ世代を中心とした若者の行動特性だった。リリオントリップの調査によると、現在Z世代の多くがどこかへ出かけようと思った時にまず開くアプリはSNSだという。中でも圧倒的に支持されているのがインスタグラムだ。写真や短い動画でパッと飛び込んでくる「映え」がZ世代の行動決定の大きな要素になっている。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから