平均日販と粗利益率がこれまで以上に重要になる
人流回復と値上げ効果で再成長軌道に乗り、活況に沸くコンビニ業界。だが二つの追い風効果が一巡しつつある上に、消費者の節約志向が強まっており、活況の陰で店舗数の減少、チェーン間格差の拡大という「成熟化現象」もジワリ進行している。各社が昨年の勢いを維持し、2024年も引き続き市場規模が拡大するかどうかは全く楽観できない情勢だ。
コンビニの国内店舗数は出店に急ブレーキがかかった19年以降、微減と微増で推移してきたが、遂に「減少トレンド」に突入しつつある。日本フランチャイズチェーン協会(日本FC協会)の調査では、22年12月末の店舗数は前年より112店減少。それが昨年は11月まで全月前年同月より減っており、初の「2年連続減少」になるのはほぼ確実であるからだ。