セブンイレブン・ジャパンは11月7日、コーヒー豆とカカオ豆の生産地支援の取り組みを強化すると発表した。
まずコーヒー豆では新たにジャマイカへの支援を始める。セブンは既に「セブンカフェ」で使用するコーヒー豆の産地であるグアテマラ、コロンビア、タンザニア、エチオピアを支援しており、UCC上島珈琲や味の素AGFなどと連携し取り組みを実施。学校運営支援や生産に必要な設備提供を行ってきた。
今回支援するジャマイカは世界でも希少なブルーマウンテン豆の産地であり、セブンが11月7日に発売した「ブルーマウンテンブレンド」の原料もここから調達している。しかし同国も木の老化や生産者の減少など課題を抱えていることから、この度コーヒーの苗木を現地に届けることを決定。支援を通し、コーヒー豆の安定的な収穫につなげる考えだ。
併せて、チョコレートの原料であるカカオ豆の生産国も支援する。代表的な生産地のガーナでは、知識不足により農業レベルが上がらない状況があるほか、子育てと農作業の両立が難しくきちんと学べる環境も不整備といった諸問題を抱えている。そこでセブンは11月7日から順次投入しているPBセブンプレミアムのチョコレート「ピーカンナッツショコラ」「芳醇ラムトリュフ」などの新商品を対象に、売上高の一部をガーナに寄付する。農業レベルの向上や教育環境の整備に充ててもらう。
発表会見に登壇したセブンの永松文彦社長(冒頭写真中央)は、「これまで追い続けてきた利便性・経済性に加え、これからは社会的価値も追求していく」と今回の取り組みの意義を述べた。また商品本部 FF・菓子・アイス部の園田康清総括マネジャーは、「おいしさとサステナビリティの両立で未来に向けて高品質なコーヒー、チョコレートをお客様に届けていく」と話した。