米国アマゾンが有料のプライム会員向けに新しいヘルスケア特典を導入する。月9ドル(年額99ドル)をプライム会費にプラスすると「ワン・メディカル」の会員となり、24時間365日のオンデマンド・バーチャルケアを受けたり、全米数百拠点での簡単な診察予約をしたりできる。これまで初年度年額144ドル(通常199ドル)だったワン・メディカル会員のサービスを充実させ、値下げした。

 アメリカでは健康診断の予約でさえ何週間も待たされることがある一方、急患の受診扱いになると高額の医療費を請求されることも多い。

 オンデマンド・バーチャルケアでは、アプリのビデオチャットで医療資格者に病状を相談でき、風邪やインフルエンザ、皮膚の問題、アレルギー、尿路感染症など、一般的な心配事に対する迅速なケアを受けられる。

 ワン・メディカルの拠点では、立ち寄り可能な検査室、時間通りに始まる予約、患者とプライマリ・ケア提供者との間に十分な時間を確保できる長時間の面会などを提供している。診察は保険診療または自費診療で行われる。保険会社の保険プランも利用可能だ。

 特典は家族会員(5人まで)をそれぞれ月6ドルで追加できる。夜中に子供の発熱で医療機関に連絡する必要がある場合や、健康管理上の懸念からかかりつけの医療機関に迅速に連絡する必要がある場合、または経過観察する必要がある場合など、さまざまな医療特典も受けられるという。

(画像出典:アマゾンニュース aboutamazon.com