アマゾンが2024年からヒョンデ(現代自動車)の自動車をネット販売する。両社の戦略提携の一環で、11月16日にロサンゼルス自動車ショーで発表した。
現在、米国アマゾンのデジタルショールームでは車を選ぶことはできるが、実際の購入はディーラーへ行って契約しなければならない。アマゾンストアで自動車を販売する自動車ディーラーはヒョンデが第1号となる。
オンライン上で新車を購入し、自宅まで配送してもらうか、もしくは最寄りのディーラーで受け取ることができる。モデルやグレード、色、機能など独自設定が可能で、ローンなどの支払い方法も選択できる。
また、25年以降に発売されるヒョンデには、アマゾンのアレクサが標準搭載される。ドライバーはハンズフリーで音楽やポッドキャスト、オーディオブックの再生、カレンダーの確認などを依頼できる。また、帰宅途中に家の暖房を操作したり、ドアの施錠を再確認したり、スマートホームの照明のコントロールもできる。ヒョンデは社内システムをアマゾンのAWSに移行する。
アマゾンの発表後、株式市場では中古車小売りやカーディーラーの株価が下落した。電気自動車(EV)や自動運転ともアレクサやネット通販は相性がよい。すでにテスラはオンライン販売であり、今後は他メーカーのオンライン販売が拡大しそうだ。
(写真はユーチューブのアマゾンニュースより)