冷凍食品で仕掛ける品揃えと節約志向対応

「強敵が現れた」。イオンの新ネットスーパー「グリーンビーンズ」の登場を率直にそう受け止めるのは、コープデリ連合会常務理事の鳥羽治明宅配・EC事業本部長だ。コープデリ連合会はコープみらいを中核に、いばらき、とちぎ、ぐんま、ながの、にいがたの六つの生協で構成。コープみらいが東京、埼玉、千葉を活動拠点としている。グリーンビーンズは今後1年を目処に東京23区全域に拡大する計画。同じセンター型宅配で競い合うのは必至。生協ならではの週1回の宅配で在庫を持たず欠品もない効率的な仕組みにより磨きをかけようとしている。

 コープみらいの2022年度(23年3月期)の総事業高(売上高)は4280億円(前年比98%)で減収だった。ただコロナ前の19年度比では108%。とくに宅配の供給高2926億円は、19年比で110%の伸びを見せている。20年、21年コロナが猛威を振るった時は、子育て世代が緊急避難的に生協に多く加入した。その後離脱者は出たがそれでもコープみらいの組合員は、アクティブシニア・シニア層を主力に子育て世代の構成比が約4割を占めている。

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