電気代が2倍以上に跳ね上がる異常事態

 かつてないほどの逆風。コロナ特需の反動減でただでさえ苦しい食品スーパー(SM)にコストアップの難題が一気に降りかかっている。特に業績への影響が大きいエネルギーの高騰、原料高に伴う食品の値上げは年明け以降さらに1段進む見通し。2023年、SMがこれまで以上に厳しい戦いを強いられるのは間違いない。

 既に足元においてSMの業績は急速に悪化している。23年2・3月期企業の上期決算は、ハローズ、ヤマザワなど一部企業を除き、ほとんどが営業減益で着地(新会計基準適用企業も適用前に数字を組み換え、前年同期と比較)。中でアオキスーパー、ヤマナカ、スーパーバリューなどは営業赤字に沈んだ。通期業績の下方修正も相次いだ。

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