この2カ月、ドラッグストア業界を揺るがした「物言う株主」騒動がとりあえずの決着を見た。ツルハホールディングス(HD)、クスリのアオキHDの両社が主要株主の香港ファンド、オアシス・マネジメントから受けていた社外取締役の選任やガバナンス改革の株主提案は、8月の株主総会で全て否決されて幕を閉じた。

 オアシスの提案に反対票を投じたメーカーは「ドラッグストア業界を十分に理解していない」「かえって経営がおかしなことになるのでは」と、オアシスに対する不信を口にする。一方で「オアシスの言い分は真っ当」と語るメーカーからは、「標的にされたドラッグストア2社は創業家による家業の域を出ておらず、ガバナンス体制が不十分」という厳しい指摘も聞かれた。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから