イオンは2月28日、子会社でドラッグストア最大手のウエルシアホールディングス(HD)と、同業2位のツルハHDの経営統合に向けて3社で合意したと発表した。

 イオンは香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントからツルハHDの株式660万株(議決権比率約13.6%)を1023億円で取得、比率を27%程度に高めてツルハHDを持分法適用関連会社とする。取得日は3月13日を予定している。これを経て、ウエルシアHDおよびツルハHDは、ツルハHDを親会社とする株式交換により経営統合を行う。

 その後、2027年12月31日までに、イオンはツルハHD株式に係る議決権割合が過半数以上51%未満となる範囲で追加取得し、ツルハHDを連結子会社とする。

 3社は統合により、ドラッグストアの調剤併設を強化する。商品仕入れや物流の効率化、決済・ポイント・デジタルマーケティング面での連携を図るほか、PBの共同開発、DX・ECの推進、フード&ドラッグ業態の研究でも協力する。

 イオンは本統合に至った経緯について、「日本のみならずアセアンをはじめとするグローバル規模において、地域生活者のより高次なヘルス&ウエルネスを実現するため」としている。