イオンは8月1日、ツルハホールディングス(HD)の8月10日開催の株主総会における議決権行使について、ツルハHDの会社提案に賛成すると発表した。
ツルハHDは現在、香港ファンドのオアシス・マネジメントから社外取締役の選任や取締役会長の廃止などの株主提案を受けており、この全てに反対している。ツルハHD側は新たに社外取締役を2人追加する議案を提出しており、イオンはこれを支持した形だ。
イオンは1995年にツルハと資本業務提携を締結、全株式の13.3%を保有する筆頭株主に当たる。イオンは賛成の理由について、「医療格差、健康格差、地域間格差の拡大といった社会課題を解決するためには、ドラッグストア業界における各企業間の連携、協力が一層必要となってくる。ツルハと当社との資本業務提携に基づく良好な関係を維持・強化し、今後これについて、ツルハと真摯に協議を行っていきたい」と説明。そのためには「会社提案による経営体制の下で協議を進めることが適切」とした。