コロナ騒動の対応に追われるドラッグストア業界で、ツルハホールディングス(HD)がまた得意のM&Aを繰り出した。買収先はJR九州傘下のドラッグイレブン。JR九州から51%の株式を取得、連結子会社化することを4月30日発表した。ドラッグイレブンの売上高は19年2月期で519億円と小粒だが、九州、沖縄を中心に228店(2月末)を展開している。九州・沖縄には23店(5月15日)の出店と手薄なツルハHDにとっては、願ってもない買収先だったろう。

 4月30日の記者会見で、堀川政司ツルハHD社長は、「現在弊社の進行年度(2020年5月期)の売上目標が8200億円。ドラッグイレブンさんの519億円を足すと8720億円。2024年5月期売り上げ1兆円達成の目標がより現実的なものとして加速する」ことを強調。「九州及び沖縄でドミナントが形成できる。悲願の全国出店にまた1歩大きく進んだ」と、今回のM&Aの成果を総括した。

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