イオンが二酸化炭素（CO2）排出量実質ゼロの農業に挑もうとしている。グループの農業法人であるイオンアグリ創造が4月26日、島根安来農場と三重いなべ農場のいちご農業用ハウスにおいて、化石燃料由来のCO2排出を実質ゼロにするカーボン・ゼロの取り組みを始めると発表した。2023年9月に新設ハウスの基礎工事を開始し、24年9月の稼働を目指す。
新設するハウスでは、耐候性にすることなどでハウス内の採光性と温度のムラを改善し、効率的に熱を集めて利用できる施設園芸用のヒートポンプを暖房機として使用。装置を導入し、灌水施肥の最適化も図ることで省エネと採算性の両立を目指す。また補助的に利用する重油暖房機から発生するCO2は排煙から回収して貯留し、イチゴの株元に局所施用することで光合成を促進させる。
