AZ-COM丸和ホールディングス(HD)は今年3月、子会社の丸和運輸機関と熊本大同HD子会社の熊本大同青果が生鮮食料品の流通分野で業務提携を締結した。両社の経営資源や経営ノウハウの有効を活用し、生鮮食料品の事業効率の向上などを図ることで、関東、関西エリアにおける両社の業容拡大を目指す。

 熊本大同青果は1961年創業。青果物専門商社として、年間約17万トンを取り扱う。2022年3月期の売上高は前期比6.3%増の390億円。19年6月には国産冷凍野菜の製造・販売を手掛ける熊本大同フーズを設立し、グループ全体として青果物の生産から加工、販売、流通まで一貫して手掛ける体制を整えた。21年8月には「熊本県SDGs登録制度」に登録。加工野菜(乾燥・冷凍)事業を通して、廃棄予定の野菜や果実を使った商品開発や農地の有効活用、サプライチェーンにおける食品ロスの減少などにも取り組んでいる。

 業務提携では、共同プロジェクトチームを発足し、今後の事業戦略などの協議を促進。主に生鮮食料品の仕入れ、販売、物流などの分野における営業及び事業提携を計画している。また、熊本大同青果が強みを持つエリアから関東、関西エリアへの生鮮食料品調達の強化と販路拡大、両社の協業による新たな物流網の構築、丸和運輸機関の顧客である食品スーパーマーケット(SM)に対しての商品提案など、相互で提携効果を創出する構えだ。

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