急成長するベトナムのECのマーケットプレイス市場は、海外の大手EC企業が支配しており、その状況は当面変わらなさそうだ。ベトナムのEC市場の成長率は世界第5位だが、主要な国際的企業や地元の有力企業にとっては、シンガポールに本社を置くシーの子会社が運営するショッピーの牙城に食い込めるかが大きな課題と言える。

 2021年、アリババは中国本土で44%のシェアを獲得し、アマゾンは米国内市場でシェア44%という最大値を記録したが、いずれの企業もベトナムに本格進出はしていない。中国2位のJDコムは、2月にインドネシアとタイでのEC事業を閉鎖したこともあり、ベトナム市場ですぐに存在感を示す可能性は低い。業界の専門家は、「東南アジアのEC市場の競争は激しく、JDコムは、ラザダ、ショッピー、インドネシアのトコペディアに勝てなかった」と語った。

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