ローソンが、AIを活用した値引き実験を進めている。同社は2018年比で30年までに50%、50年までに100%の食品ロス削減目標を掲げており、これまでも店舗の判断で値引き販売は行っていた。ただ、値引きは、経験がないと判断が難しいため、店長やベテランなど、業務を行える人が限られていた。また、人間が判断すると、天候や曜日、納品予定、商品ごとの売れ行きなどを考慮し忘れたり、値引きをしなくても売れるものまで値引きしたりと、適切な値引きを行うのが難しかった。そこで、昨年6月から10月まで東北6県でAIを活用した値引きの実験を実施し、最適な値引きの仕組みの構築を図ってきた。

 AIによる値引きとは、在庫や納品予定、過去の販売実績などをAIが分析し、利益が最大となるような値引き額を算出し、店舗に推奨するというもの。対象商品はおにぎり、常温寿司、弁当、調理パンなど60SKU。値引きの推奨は1日1回16時に実施された。

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