チルド・定温商品の配送を1日3回から2回に削減
ローソンが物流改革に本腰を入れている。既に発表している店舗への配送回数削減の取り組みのみならず、足元では冷凍流通の拡大による新たな物流モデルの模索もスタート。残業規制が強化される2024年問題の対応も踏まえ、物流効率化に向けて取り組みを加速させている。
ローソンが今年度初めに打ち出したのが、チルド・定温商品の1日3回配送を2回に減らす施策だ。弁当やおにぎり、惣菜などの店舗への配送を集約。今年12月から来年3月にかけて全店で切り替えを行っていく。
現在、同社は店舗数の約7割がある5大都市圏(主に札幌、東名阪、北部九州、沖縄)エリアで深夜、朝、午後の1日3回、その他のエリアでは2回の配送体制を取っている。これを順次、全国で深夜~早朝と午後の2回に変更する。これにより、試算対象拠点で1日の走行距離は約9000kmから約6750kmへと削減。2回配送化による拠点ごとのCO2排出量は約25%減少し、店舗配送全体に換算すると約8%減に相当する見込みだ。