ネット通販の世界最大手、アマゾン・ドット・コムのEC事業の誤算が次々と明るみに出ている。
同社の直近の決算(1~3月期)は売上高が1164億ドル(前期比7.3%増)、営業利益が36億ドル(同58.6%減)。売上高構成では15%程度でも利益貢献度が高いAWS(クラウドサービス)が前年同期比37%増と引き続き好調だったが、売上高の約半分を占めるオンラインストア部門は同3%減、総売上高の伸びは過去20年で最低だった。同社は余剰倉庫が原因で最低でも約100万平方㍍弱の余剰倉庫スペースを他社へ転貸することを発表。また急遽68の実店舗を閉鎖したほか、1~3月期だけで1万4000人を増員していた作業員の削減を検討し始めた。