セブン&アイ・ホールディングスとNTTアノードエナジー(NTT AE)は6月2日、NTT AEによる追加性のある再生可能エネルギーを、長期的にセブン&アイへ新規供給を行うことを目的とした基本合意書を締結したと発表した。
今回の合意により、NTT AEは長期的視点での発電所設計計画が可能となる。需要家であるセブン&アイは、グループが目指すCO₂排出量実質ゼロに向けた再エネ導入の強化につながる。また再エネの推進で重要な追加性を満たすオフサイトPPAに長期的に取り組むことで、国内の再エネ拡大と、再エネ調達における長期計画の重要性の浸透が期待されるという。
両社は昨年6月から、国内で初めてオフサイトPPAの仕組みで千葉県内に太陽光発電所を設置し、送配電網を介してセブン&アイグループの店舗に向けた電力供給を行っている。小売業の再エネ導入では、イオンモールがみずほグループと、ローソンが三菱商事と提携して進めており、CO₂排出量削減に向けて再エネを導入する企業が増える見通しだ。
(写真は千葉市若葉区に設置されている太陽光発電所)