アインホールディングス(HD)は5月9日、中堅調剤薬局チェーンのファーマシィHDを完全子会社化すると発表した。株式譲渡日は5月23日。取得額は非開示としている。

 ファーマシィHDは全国に約100店舗の調剤薬局を展開しており、2021年3月期の売上高は215億円。傘下入りするアインHDの調剤事業売上高は21年4月期で2630億円と業界首位。ここにファーマシィHDが加わることで、2位の日本調剤(21年3月期調剤薬局事業2440億円)との差をさらに広げることになる。

 ファーマシィHDは、アインHD傘下入り後も本社を引き続き広島県福山市のままで、会社の商号ならびにファーマシィ薬局のブランドもそのまま継続する方針。

 アインHDは、「さらなる店舗網の拡充とともに、相互の事業ノウハウを融合することで、地域医療インフラとしての企業価値を高めていきたい」としている。

 以下は2020年度の調剤事業売上高上位5社(上場企業のみ抜粋)。売上高の単位は百万円。

 

順位 社名 売上高 決算期 備考 期末調剤店舗数
1 アインHD 263,095 21年4月期 ファーマシー事業 1065
2 日本調剤 244,072 21年3月期 調剤薬局事業 670
3 ウエルシアHD 174,169 21年2月期 調剤売上高 1638
4 クオールHD 148,778 21年3月期 調剤薬局事業 811
5 スギHD 117,595 21年2月期 調剤売上高