関東・関西の都心部にオーエス(OS)ドラッグを展開する協和商事が、自社株買いに乗り出す。11月20日、親会社の富士薬品が協和商事の株式をすべて同社に売却すると発表した。富士薬品は同社の株式の75%を保有していた。株式を取得するのは、協和商事の今中伸行代表取締役で、譲渡日は12月29日。移動株式総数は3万株、譲渡金額は明かされていない。
富士薬品は2003年8月に同社株式を取得し連結子会社化していた。しかしその後も協和商事は富士薬品グループとは一線を画す独自の販売戦略を維持、継続したため、富士薬品側は同社との事業シナジーが将来的にも限定的であると判断。協和商事側の自己株式取得に応じ、得られた資金をドラッグストア事業やDXに投下するとしている。
協和商事の展開するOSドラッグは安売りを強みとする都市型小型ドラッグストアで、同社ホームページによれば、大阪、兵庫、京都、東京、神奈川、埼玉に約70店舗を展開している。創業は1965年。本社は大阪府東大阪市、支社は東京都渋谷区の道玄坂。直近の売上高は約260億円と見られる。