イオンは5月25日より、リユース容器を利用した循環型ショッピングプラットフォーム「Loop」の商品を発売した。
Loopとは、使い捨てされていた日用消耗品や食品などの容器や商品パッケージを、ステンレスやガラスなど耐久性の高いものに変え、繰り返し利用を可能にすることで使い捨てプラスチックを削減する新たな商品提供システムだ。世界で展開するアメリカのテラサイクル社が開発したモデルで、アメリカ、フランス、イギリス、カナダでは既にサービスを開始しており、それぞれ現地の小売り大手と提携。フランスではカルフール、アメリカではクローガーとウォルグリーン、イギリスではテスコなどと組んでいる。日本では2020年12月にイオンがLoopに参画を表明、日本の小売業では初の提携となる。
イオンが5月25日から発売した商品は、ロッテ、P&G、アース製薬など6社の13品目。ロッテのキシリトールガムは216グラムで税込2090円(うち、容器代880円)、P&Gのアリエールバイオサイエンスジェルボールが32個で1848円(容器代770円)など。お客はまず店で商品を購入し、利用後、容器を店頭の回収BOXに持参、Loopのアプリ上で回収手続きを済ませると容器代が返金される。また回収容器は洗浄され、再び商品を充填、再度店頭に並ぶという仕組みだ。
まずはイオンリテールの東京を中心とする19店舗(うちネットスーパーでは15店舗で扱う)で販売を開始。扱い店舗数は今年8月末までに50店舗まで拡大する予定だ。また品目数については来春までに50品目に拡大していきたいとしている。
Loopの取り組みは国内メーカーの関心が高く、すでに約20社がパートナーになっている。ループ・ジャパンアジア太平洋統括責任者のエリック・カワバタ氏は、「協力メーカーが今秋までに30社ぐらいに増える見通し。今後もイオンの力を借りながらパートナー企業を増やしていきたい」と意気込みを語った。
(トップ画面はLoopの商品)