今年9月に創立40周年を迎えるファミリーマートが、これを記念して「ファミマる。」が合言葉のプロジェクトを開始した。「ファミマる。」とは、お客が思わずファミリーマートに足を運ぶような行動を指し、それを生み出すような40の取り組みを「40のいいこと⁉」として1年をかけて打ち出していく。「40のいいこと⁉」は、「もっと美味しく」「たのしくおトク」「『あなた』のうれしい」「食の安全・安心、地球にもやさしい」「わくわく働けるお店」の五つの観点で企画するもので、3月1日、その最初の五つを発表した。

「もっと美味しく」は、「クリスピーチキン」の発売だ。鶏の胸肉を特別な製造工程で揚げ、カリッとした食感が特徴の新商品で、3月2日から販売を開始。看板商品のファミチキ越えを目指し、初週で300万食の売り上げ目標を掲げた。

「たのしくおトク」の施策は、ペットボトルキープ。アプリのファミペイでPBのペットボトルの水とお茶、合計6種類(沖縄県のみ7種類)の中から好きな商品24本分(2400円)をまとめて購入すると料金が1900円になり、アプリのチケットを提示すれば、どこのファミマでも商品を受け取れる。こちらは3月30日から開始する。

「『あなた』のうれしい」は、主に緊急時に利用されるコンビニの衣料品の素材やデザインの質を向上させ、日常的な需要を取り込もうというもの。デザイナーの落合宏理氏と共同開発したTシャツ、下着や靴下、タオル類を3月23日から発売する。

「食の安心・安全、地球にもやさしい」は、食品添加物の削減だ。2005年からおむすび、弁当、サンドイッチなどのオリジナル中食商品で、保存料・合成着色料・甘味料を原則使用していないが、この取り組みを「お母さん食堂」の商品にも広げる。

「わくわく働けるお店」は、加盟店や店舗スタッフが参加する商品開発だ。第1弾は、人気スイーツ「スフレ・プリン」で実施。8月には開発商品を全国各地で1斉発売し、人気が高かった商品は全国展開の可能性もあるという。

 取り組みを発表した3月1日、新社長に就任した細見研介氏は、「40年の節目の年に今一度『あなたと、コンビに、ファミリーマート』という原点に立ち返り、お客様と真にコンビになるために何をすべきかを商品開発、利便性、親しまれるお店の観点から、加盟店の皆様と一緒に考え、全力で取り組んでいく」と述べ、ブランドの魅力向上に意欲を示した。

(写真右から2人目が細見研介社長、40周年を機に新商品「クリスピーチキン」を発売する)