ファミリーマートは7月20日から8月9日まで、「ファミマ夏のカレー祭り」を開催する。同フェアは、ファミリーマートが今期打ち出している「40のいいこと!?」の一つ。コンビニにとって最需要期である夏の目玉フェアとの位置づけで、米飯からホットスナック、パン、菓子、サラダ、スープ、冷凍食品など幅広いカテゴリーで全23種類のカレー関連商品を展開する。
目玉商品は「チーズインカレーファミチキ」「香りとコクが自慢のバターチキンカレー」「スパイシーカレーいなり寿司」など。チーズインカレーファミチキは、チキンの表面に直接カレーを塗り、皮と肉の間に専用チーズを挟んだ濃厚な味わいの1品。バターチキンカレーは、これまでも商品化して終売後も問い合わせの多かった商品だ。スパイシーカレーいなり寿司は、一見奇妙な組み合わせだが、いなりの油揚げの甘さと、鶏そぼろや福神漬けの入ったカレー酢飯が絶妙なバランスとなっている。
このほか酒のつまみにぴったりの「16種のスパイスとハーブ香る!タンドリー風チキン」やカレー専門店のCoCo壱番屋が監修した「ピザサンド Wウインナー&ポークカレー味」「大きなチーズカレーパン」なども投入。菓子ではカレー味のスナック3品を発売する。同社は「これほど幅広い商品部の横断企画は初めて」としており、その本気度がうかがえる。
合わせて7月20日より、玉木宏、吉田鋼太郎の両氏を起用したTVCMを全国に投入。さらに東京、大阪、名古屋の一部店舗の看板をブルーとグリーンからカレー色に変更するなど、メディア戦略も仕掛ける。対象商品購入でファミペイボーナスを付与するキャンペーンも実施し、全方位で店を盛り上げていく。
ファミマ夏のカレー祭りは、「40のいいこと!?」の33番目だ。これまでの取り組みが奏功してか、ファミリーマートの今第1四半期は、既存店売上高が前年比105.4%で着地。客数は103.8%で、売上高、客数ともにセブンイレブン、ローソンと比べて最も大きな伸びを示した。
感染拡大の収束はまだ見えず苦戦が続くコンビニ業界だが、絶えず施策を打ち出すことで、ファミリーマートは来店客数のアップに努めていく構えだ。