ファミリーマートは10月18日、新プライベートブランド(PB)の発表会を開催した。新たに打ち出すPBの名称は「ファミマル」。現在展開中の「ファミリーマートコレクション」「お⺟さん⾷堂」約660品をファミマルに一本化すべく、10月19日から順次切り替えを行っていく。同時におむすび、弁当、サンドイッチ、うどん・そば・ラーメンなどの中⾷商品もファミマルで展開し、2022年春までにラインアップを約810品まで拡大。24年度末までに現在のPB売り上げ比率30%を35%以上に引き上げる計画だ。

既存ブランドを「ファミマル」に一本化する

 PB刷新の背景には、既存ブランドの位置づけやこだわりがお客に伝わりにくかったことへの反省がある。足立光エグゼクティブ・ディレクターCMO兼マーケティング本部長は、「ファミコレ、お母さん食堂ともに根っこのコンセプトは『おいしさ』『安全・安心』の2軸で共通している。PBの情報発信⼒をより⾼めるべく、新しいブランドを立ち上げ、統合と再構築を図ることを決めた」と経緯を語る。

 ファミマルは三つのラインで展開する。まずベーシックな「ファミマル」約350品。これはファミコレで展開してきた加⼯⾷品や菓⼦、⽇⽤品、飲料などだ。次に「ファミマルキッチン」約450品。お母さん食堂として展開してきた惣菜や冷凍食品をこれに切り替えるほか、中⾷商品などもこのブランドに統合する。最後に「ファミマルキッチンプレミアム」約10品。ファミマルキッチンの中でも特に素材や製法にこだわった上質商品をこのラインで展開する。

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