ファミリーマートは5月15日以降、物流部門での脱炭素化を目指し、水素燃料電池(FC)小型トラックの実用化に向けた走行実証を商品の店舗配送で実施する。対象地域は福島県郡山市、東京都府中市・調布市を中心とした地域で、6月以降には東京都八王子市・日野市と、江戸川区葛西を中心とした店舗配送でも開始。車両台数は2025年度までに東京都と福島県で約30台まで拡大し、各車両とも実運用開始から6年間継続して実施する予定だ。

 今回導入するFC小型トラックは、軽油を燃料として使用する車両と比べて、1台当たり年間約23トンのCO2削減効果が見込まれるという。走行実証は、弁当やおむすび、サンドイッチなどの中食を中心とした1日3便の店舗配送コースで実施。1便当たり平均10店舗へ商品を配送し、1日当たり(3便合計)延べ30店舗となる。

 ファミリーマートは走行実証を通じて、FC小型トラックの燃費や航続距離などの実用性と水素ステーションでの充填などの利便性などを検証し、今後の導入拡大について検討する計画だ。