ファミリーマートは11月30日、初の大型イベント「ファミリーマートフェス(ファミフェス)」を開いた。ファミマの新たなチャレンジを発表する大会として、PB衣料「コンビニエンスウェア」の新作などをお披露目したほか、これらを着たモデルがステージを練り歩くファッションショーを行った。挨拶に立った細見研介社長は、「コロナが収束し、再び勝ち得た普通の生活の喜びを分かち合うとともに、我々が『挑戦する方のコンビニ』であることを伝える場を持ちたかった」と開催の意義を語った。
ファミフェスは国立代々木競技場の第二体育館で開催し、加盟店の関係者や取引先など約2000人が来場した。メインの展示として、ステージに円形の店舗を配した「スペシャルストア」と、新商品を並べた「ショーケースエリア」を展開。それぞれでファミマの新たな取り組みを紹介した。
目下力を入れるコンビニエンスウェアでは、12月5日から全国で発売した黒色のスウェットパーカーなどを紹介した。新商品は約50品に上り、デニムパンツやセーターなど本格的なアパレル商品も今回からラインアップした。ただしスウェット以外の商品は麻布台ヒルズ店での限定販売となる。
食品では、ウェアから始まった環境配慮プロジェクト「ブルーグリーン」の取り組みを拡大し、植物性由来の原料を使った商品開発を始めた。12月5日から全国発売したのが、乳成分不使用の「ショコラテリーヌ」「モンブラン」、豆乳クリームを使用した「ソイクロワッサン」「フィナンシェ」、フルーツ飲料の「フルーツミックス アーモンドミルク風味」だ。これ以外に、関東地区では、植物生まれのチーズを使用したおむすび、サラダラップも発売している。
そのほか、会場ではコンビニエンスウェアのデザイナー・落合宏理氏がデザインしたファミマ限定パッケージのNBや、来春展開予定のコクヨと共同開発した文房具なども展示した。
フェスの締めくくりには、コンビニエンスウェアのファッションショーを開いた。曽我部恵一バンドの生演奏の中、CMキャラクターである吉田鋼太郎、八木莉可子両氏のほか、芸人で作家の又吉直樹氏や、女優の内田理央氏を含む老若男女のモデルがPBウェアを着て登場。ステージ上の円形の店舗の周りや内部を練り歩いた。