コロナ終息までの期限付きで初診患者も対象に
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、オンライン服薬指導の規制緩和が急ピッチで進んでいる。オンライン服薬指導とは、スマートフォンやパソコン、タブレット端末などのビデオ通話を介して服薬指導を行うもの。2018年6月に、福岡県福岡市、兵庫県養父市、愛知県の国家戦略特区で離島・へき地に居住する患者向けの実証実験として始まり、昨年9月には、特区の都市部での実施も認められた。さらに11月の「改正薬機法」成立により、今年9月からは全国での実施が決まった。また、新型コロナ感染防止の観点から厚生労働省は、2月28日の事務連絡で、「慢性疾患等を有する定期受診患者等について、当該慢性疾患等に対する医薬品が必要な場合」に限り、全国での実施を認めた。さらに、4月10日の通達では、新型コロナ終息までの期間限定の条件付きだが、これまで対象外だった初診患者も対象に含まれることとなった。