中東でまた勃発した軍事的な衝突は、タイにも少なからず悪影響を与えることになりそうだ。タイは1990年代後半から現在に至るまで、今の日本のように外国人旅行者が多く訪れる国であり、東南アジアでも屈指の観光大国だ。コロナ禍前までは、その主要な顧客は中国人であった。タイスポーツ・観光省が発表した19年の国籍別入国者数は日本人約180万人(第6位)で、中国人は実に1100万人。2位のマレーシア人の3倍弱と圧倒的だった。

 現在、タイ政府はその中国人観光客を取り戻そうと必死だ。25年の入国者数は1位がマレーシア人の450万人でパンデミック以前の水準に戻っており、中国人はそれよりわずかに少ない447万人だった。パンデミック収束直後よりは増えたとはいえ、ピーク時よりだいぶ少ない。

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