加盟店手数料を1年無料に

 中国のEC大手、京東集団(JDコム)は2月11日、フードデリバリー市場に正式参入すると発表した。サービス名は「京東外売」。発表と同時に加盟店の募集を開始し、今年5月1日までに登録した加盟店の年間手数料を無料にする。京東は、「消費者の食の安全性と質の高いデリバリーの追求にさらに応えるため、加盟店の条件を『質の高い店内飲食を展開している飲食業者』に限定し、加盟店が利益を得るための全面的なサポートを提供し、フードデリバリー業界の健全で持続可能な発展を共にする」と説明した。

 京東の市場参入は、フードデリバリー市場とEC市場に大きな変化をもたらした。2022年6月、京東の小売事業CEOに就任した辛利軍氏は「フードデリバリー分野への進出を検討している」と表明。実際、京東は以前からフードデリバリー分野進出の布石として、15年に生鮮食品中心の宅配サービス「京東到家」をスタートさせ、翌年には物流企業「達達グループ(以下、達達)」に出資したことで、即時配達能力がさらに高まった。

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