名古屋鉄道傘下の名鉄百貨店(2025年売上高413億円)が周辺を含めた再開発計画が決まらないまま、2月末で71年の歴史に幕を閉じるという異常事態に陥っている。
そもそも名鉄が再開発計画を打ち出したのは15年。名鉄百貨店本館から南側区域一体の再開発で、名鉄名古屋駅拡張や高層ビル建設などが骨子だったが、20年のコロナ禍で経営が悪化。昨年名鉄が改めて示した計画では、170m級のビル2棟を建設、百貨店は26年閉店のうえ建物を解体。33年以降にホテルやオフィス、商業施設を順次開業、40年代前半にグランドオープンという長期計画。2000億円程度と見込んでいた総事業費は25年春時点で8800億円以上に膨れ上がっていたが、それを織り込み名鉄側はGOサインを出したはずだった。だがその後工事を請け負うはずのゼネコン3社が資材価格の高騰や人材不足から入札を辞退。何も決まらない中で、百貨店は閉店、一方で閉店方針だったグループの名鉄グランドホテルは営業を続ける。名鉄は「26年度中に何らかの方向性を示す」(高崎裕樹社長)という。
















