百貨店やドラッグストアなどの小売企業への追い風は続く――。
中国政府は8月10日、日本を含む世界78カ国・地域を対象に団体旅行を解禁した。すでに足元のインバウンド(訪日外国人観光客)の戻りは急だ。2019年に3188万人、消費額4.8兆円まで拡大した後、一時はコロナで瞬間消滅したが今年7月の訪日客は約232万人。コロナ禍前の約8割まで回復した。1人当たり消費額も19年時は15.8万円だったが、直近の今年4~6月は約20.5万円と約3割増加している。ただしこれは消費額が多い米国人や中国の富裕層などが牽引している面もあるが、円安でのかさ上げが否定できない。