三越伊勢丹ホールディングス(HD)は10月11日、2022年3月期4~9月決算と中期経営計画(22~24年度)の説明会を開催した。決算は総額売上高が前年より632億円増加(前々年より1782億円減少)、営業損失77億円、経常損失71億円、当期純損失81億円となった。通期では総額売上高1290億円増、営業・経常・当期利益は黒字回復の各30億円を見込む。依然低空飛行の状態で、コロナ禍の直撃弾からの回復が遅れている。9月以降は中間層の購買の伸びが見られ、薄日が差したといえなくもないが、こうした満身創痍に近い状況を踏まえて新中計のスタートになる。

 新中計の目指す姿は「お客さまの暮らしを豊かにする、〝特別な〟百貨店を中核とした小売グループ」。重点戦略として、「高感度上質化」「個客とつながるCRM」「連邦」の三つを掲げた。

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