周年の節目を迎えるロングセラー群が進化
ハウス食品はこの春、「メニューの進化を通じておうちごはんをもっと自由に。」をテーマに新商品を続々投入。長年積み重ねてきた実績や研究力を土台に、昨今の消費者ニーズにも応えながら、食卓での満足感や楽しさの創出に力を入れていく。
2026年は同社の多数のロングセラーブランドが周年を迎え、それぞれ進化を遂げている。1976年に誕生した「フルーチェ」は50周年記念商品として期間・数量限定で「夢のスペシャル3MIX!(イチゴ×ピーチ×オレンジ)」を1月に新発売※1。誕生当初の三つの味に着想を得て、フルーチェ史上初の三種の果肉入りという豪華な逸品だ。開発にあたっては76年当時にフルーチェを担当していた元研究員も試食し、「この三つの果物は子どもたちから大人気の味。ミックスされているのが面白くておいしい」と太鼓判を押す味わいを実現した。また、日本各地のご当地くだもののピューレや果汁を使用した「ご当地くだものフルーチェ」からは「『北海道産富良野メロン』ピューレ使用」を1月に新発売。赤肉の富良野メロンのピューレを使用した濃厚な甘さが特徴で、売り上げの一部は北海道のメロン生産振興に活用される。開発担当者は「これからもフルーチェのおいしさや価値をしっかりと伝え、50年を通過点に100年ブランドを目指していきたい」と力を込める。
96年発売の「完熟トマトのハヤシライスソース」は完熟トマトの甘さや酸味をほどよくきかせ、子どもから大人まで食べやすい味わいで市場シェア1位※2の地位を確立。30周年を迎える今回、煮込み時間を15分から10分に短縮し、高まる時短ニーズへの対応を進化させた。ソース中に玉ねぎ、牛肉の加熱したような旨味を付与することで、煮込み時間を短縮してもおいしさはそのままを実現。20周年を迎える「こくまろ ハヤシ」も同様のリニューアルを施し、いずれもパッケージのアイコンを変更することで「フライパンで時短・簡単調理のハヤシライス」という商品特性をよりわかりやすく訴求する。
ルウカレーの主力商品「こくまろカレー」も30周年を機にリニューアル。同シリーズは二つのルウをブレンドすることで生まれるコクとまろやかな味わいで支持を得ているが、中でもコクを強化することでブランド価値を向上させる。新たにバター、粉末コーヒー、焙煎フェヌグリークなどを追加し、複雑さのあるコクを生み出すことで、家族みんなが好む風味設計とした。同時に、ブランドロゴに玉ねぎやバターのイラストを追加し、パッケージの写真もお皿に盛り付けられたカレーから、カレーの鍋を木べらで煮込んでいるシズルに変更し、おいしそうなイメージと家族で楽しんでいる温かい雰囲気を表現している。
※1 なくなり次第販売終了
※2 出典:㈱インテージ SRI+月次データ ルウハヤシ市場 期間:2024年1月〜2025年12月 累計販売金額

独自の技術や知見を生かし新感覚の商品を展開
周年を迎えるロングセラーブランドの進化に加えて、ハウス食品は新機軸の商品も積極的に展開していく。2月9日新発売の「だしの旨みとスパイスのカレー」は特許を取得した独自技術「クラッシュルウ」を用いて、脂質50%オフ※3の軽い口当たりと奥深い味わいを実現した。クラッシュルウは油脂が少ない中で高温加熱する技術で、さまざまなスパイスや調味料の香り立ちを最大限に引き出すことで、油脂が少なくてもカレーらしい深いコクと香り高いおいしさを味わえる。その技術で鰹節、昆布だしといっただしの旨みと複数のスパイスを引き立て、健康感もある「だし×スパイス」の新感覚ルウカレーとして提案する。パッケージではクラッシュルウを示すアイコンで訴求するほか、和の趣を表現するために紙質感の包材を採用。30~40代の共働き二人世帯をメインターゲットに据え、サブには健康意識の高い50~60代夫婦を見込んでおり、開発担当者は「既存の大型ルウカレーでは対応できていなかった新規層に届けたい」と意気込む。
さらに今春、レトルトカテゴリーも強化。99年に誕生し、レトルトカレー市場24年連続売り上げ1位ブランド※4の「咖喱屋」シリーズ全10品をリニューアルした。ハヤシを除くカレーでは、ソースの香り立ちとコクを強化し、肉の下処理製法を刷新したことで肉由来のおいしさがソースにも浸透。具材では新製法によりじゃがいもの食べ応えアップも実現した。パッケージではシズルをより大きく配置し、裏面にはアイテムごとに特徴的なスパイスや素材のイラストと説明を記載。店頭でよりわかりやすく、選びたくなるデザイン変更を施した。
※3 日本食品標準成分表2020年版(八訂)/調味料類/ルウ類/カレールウ比
※4 出典:㈱インテージ SRI/SRI+ 月次データ レトルトカレー市場、SRI期間:2002年1月〜2016年12月 累計販売金額、SRI+期間:2017年1月〜2025年12月 累計販売金額
2月9日新発売の「とけうまカレー」では、一晩寝かせたような野菜の溶け込んだ旨みやコクのおいしさを表現。ハウス食品が長年培ってきたレトルトカレーの技術や知見を惜しみなく投入し、野菜やスパイスをバランス良く配合することで〝2日目のカレー〟のまろやかさを再現した。パッケージには同商品のポイントである「具材感」や「もったり・とろ~りとしたソース」が伝わるシズル写真を採用している。
また、同じく2月9日新発売の「しっかり濃厚スパイスキーマカレー」「しっかり濃厚チーズキーマカレー」は30~40代の男性がターゲット。肉の旨みや食感がしっかり感じられ、濃厚で食べ応えのあるキーマカレーだ。粒状コーングリッツやおからなどの乾燥原料がソース中の水分を吸うことで、ごはんの上に乗るほど水分量が少ない濃厚なカレーソースを実現した。さらに、細挽きの挽き肉、牛脂、にんにくを組み合わせることで、肉の濃厚な旨みを最大限感じられる風味設計としている。商品コンセプトが一目でわかるよう、パッケージでは濃厚なソースを表現したシズルを上部に配置し、センターには「濃厚」の文字を大きく配置して目立たせるなど、ストレートに訴求する。
ハウス食品は長年培った独自技術や研究成果を存分に生かすことで、同社ならではの新商品を各カテゴリーで展開。日本中の食卓に幸福を届けるために、新たな価値提供に挑んでいく。















