セブンイレブン・ジャパンは10月28日から、 UCC上島珈琲と共同開発した「セブンカフェ 水素焙煎コーヒー」(税別149円)を全店で順次発売する。セブンが目指す新価値「なにがあるかな、セブンイレブン」の取り組みの一つとして提供していく。

 水素焙煎コーヒーは、今年4月にUCC上島珈琲が世界で初めて量産化した。低い温度帯でも安定的に火力が調整可能であることを生かし、じっくりと焙煎。雑味が少なく、澄んでいながらも飲みごたえがある味わいが特徴だ。 

 さらに、化石燃料の代わりに水素を熱源として利用することで、CO2排出削減に貢献できる。毎日「朝昼2杯」を水素焙煎コーヒーに切り替えることで、1年で植樹1本分のCO2削減効果があるため、環境にもやさしいサステナブルな商品だ。

 同月24日の発表会に登壇した阿久津知洋社長は、「サステナブルというと『味は二の次』というイメージになるが、そうではない。今回のコーヒーは味と環境配慮を両立した未来をつくるコーヒー」と強調。「普段コーヒーを飲まない方、普段セブンカフェを飲んでいる方にも別の味わいとしてお楽しみいただけます」と語った。

 また、発表会では、開発に関わったUCCコーヒーアカデミー東京校の専任講師・土井克朗氏が、コーヒーにあうセブン商品として、「ジューシーハムサンドからしマヨネーズ入り」「ソースが決めての焼きそばパン」「3種チーズのミートソースドリア」の3品を紹介。いずれも味がしっかりした商品だが、「水素焙煎の雑味のないすっきりとした味わいがこれらメニューの味わいを引き立てる」と説明。阿久津社長も「朝は定番、昼は水素焙煎コーヒーと使い分けもできる」と新たな来店動機に期待感を示した。

 「セブンカフェ」は2013年より発売を開始し、今年4月には発売以来累計販売数90億杯を突破した。 阿久津社長は今後も「セブンイレブンが提供する価値を、カウンター商材の持つライブ感によってより魅力的なものにしていく」と力を込めた。

・冒頭写真、左から、UCC上島珈琲の芝谷博司社長、セブンイレブン・ジャパンの阿久津知洋社長